毎日の生活のなかで仕事や家事に追われて生活していると、ふと「自分の人生はどこへ向かっているのか」といった漠然とした不安が浮かんでくることがあります。目の前のことに捕われてばかりでついイライラしたり、感情が抑えきれなくなったり、場当たり的な判断が裏目に出たり。
一瞬一瞬浮かんでは消える頭の中の小さな思考に振り回されていて、なかなか大きな目標に向かって進んでいる実感を得られないというあなた、瞑想を始めてみてはいかがですか?瞑想によって自分の頭の中を整理して日々の生活をもっと効率よく、前向きなものに変えましょう。
今日はそんな日々の生活に役立つ瞑想の方法を5つご紹介します。
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日々の生活に役立つ瞑想の5つの方法
その1:一点を見つめる
基本的な瞑想のスタイルは、雑念を排除するために目を閉じて行います。それに対してこの方法ではある一点を見つめることで、自分の心の揺れを感知できるようにします。
方法:
平らな(壁紙の柄や影などがない)壁の前に座り、瞑想に入ります。目の高さの壁の一点を見つめます。自分の視線が意外と上下左右に揺れていることに気がつくはずです。
無理に安定させようと力んだりする必要はありません。心を静めて視線の動きを冷静に感知し続けます。薄暗い部屋のなかでろうそくを灯し、その火を見つめるというやり方もありますし、紙に小さな丸を描いて目の前の壁に貼って見つめるやり方もあります。初心者はその方が自分の視線の変化を感じやすいでしょう。
その2:立って行う
これも、基本のスタイルが座って行うのに対して、立って行います。これは武道でいうタントウコウにも通じます。
方法:
背筋をまっすぐにして、膝を軽く曲げます。胸の前で両腕でボールを抱えるような形を作ります。両腕にグルグル気が巡るのをイメージしてください。
目は半眼で2~3メートル先の床を見つめます。
肩の力を抜いて、肩甲骨を下げるようにします。片方の足を半歩出して半身の形の方が安定するようなら、それでも結構です。
その3:歩いて行う
多くの科学者や哲学者たちが、歩くことの効果を唱えています。考えを深める時、日常感覚から離れて心を静めるの効果があることを彼らは知っていたのでしょう。
方法:
エクササイズではありません。急がず、体のバランスを意識します。
左足を出す時に左足を意識します。「左足を上げる」「左足を下げる」
右足を出す時も同様に右足を意識します。「右足を上げる」「右足を下げる」
はじめはこれを意識しながら行うのはじれったいでしょう、しかしやがてあえて意識しようとしなくても、自分の体の動きを十分に感じながら、同時に周囲の温度や音や、やがて季節の変化なども客観的に受け止められるようになってきます。
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その4:音楽を聞きながら行う
周囲で不規則に聞こえてくる音に対して「??が原因だ」と判断し「うるさいな!」と気持ちを害されてしまう自分を客観的に見てください。あなたの精神の安定を損なっているのは音を出している側でしょうか?音自体でしょうか?この場合、あなたの不幸の原因はあなた自身の思考ではありませんか?
通常、瞑想は静かな場所で音を遮って行うのが基本です。ですがこの方法では音の刺激に対して自分のフローな感覚を楽しむことを学びます。
方法a):歌う
好きな音楽を流しながら瞑想状態に入ります。歌詞やメロディーを追うのではなく、音に従って自分の心の変化を感じてください。
音と自分の意識が同調したところに合わせてハミングします。自然に歌詞が出てくればそれで構いませんが、あまりこだわらずハミングだけでも結構です。
方法b):踊る
a)の方法を発展させます。立った状態で音楽を聴きながら瞑想状態に入ります。a)と同様に無理に合わせるのではなく、自分の意識の自然な変化を感じながらリズムに合わせて手や足を動かします。初心者は小さな動きから初めて、やがて全身が使えるようになるのが理想です。
その5:ストレッチをしながら行う
東洋のヨガや太極拳などは「動く禅」とも言われます。体の動きを感じ取りながら、心を静める方法もあるのです。
方法:
決まった形がある訳ではありませんが、これもエクササイズではありません。関節の稼働域を広げようなどとは考えないでください。
方法:
柔らかいカーペットかヨガマットがあると理想的です。座った姿勢で瞑想状態に入ります。体の中心に近い部分からゆっくりストレッチしていきます。
痛みを感じるほど強く行わず、静かな呼吸を心がけます。
腰回りから肩、肘、膝、手首、指、と徐々に末端へ進んで行きます。
いかがでしたか?
最も基本的なスタイルとは違った楽しんでできる瞑想のスタイルを5つ紹介しました。どの形を取り入れるとしても、外すことができないものを最後に上げておきます。
1.呼吸
静かにおなかを使った腹式呼吸で、5秒で鼻から吸って10秒で吐く。1分に6回以上のゆっくりした呼吸を心がけます。
2.姿勢
力まないように背筋を伸ばします。腰の上に上半身が無理なく乗っている状態を作ります。
3.静かな環境で行う
音楽を取り入れたものを紹介しましたが基本は静かな部屋で、邪魔な音が入らないようにします。
4.自分の思考を俯瞰する
初心者は様々な思考が浮かんでは消えて行きます。それにいちいち捕われず、「自分はおなかが空いている」とか、「今、自分は仕事のことで焦っている」と、客観的に捉えて受け流してください。生活のなかに瞑想を取り入れ、充実感を取り戻しましょう。
まとめ
日々の生活に役立つ瞑想の5つの方法
その1:一点を見つめる
その2:立って行う
その3:歩いて行う
その4:音楽を聞きながら行う
その5:ストレッチをしながら行う
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