恋愛小説は全く読まないという人もいらっしゃるかもしれませんが、恋愛映画と同じく参考になることがたくさんあります。それは、恋愛以外の人間関係についてにもありえるでしょう。ハッピーエンドでも辛い最後でも、そのプロセスや言葉に共感できることや気づきがあるかもしれません。
また、そのストーリーの中にどっぷり浸かることも、一種のストレス解消になる可能性がありますし、現実の生活に疲れている時には息抜きにもなるでしょう。
恋愛小説以外にも言えることですが、小説を読み想像することで人の脳の中では同じ体験をしているような感覚を得る可能性があるともいわれています。
恋愛をしたいと思っている時、また、恋愛中にも小説を読むことで気持ちに変化が起こるかもしれませんよ。
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恋愛小説でおすすめしたい!5つのストーリー
中田永一「百瀬、こっちを向いて」
4編の恋愛小説。どの主人公も、苦悩しながらも不器用なりに一生懸命で、真剣に恋愛をしています。切なくひたむきな気持ちが満載のラブストーリーは、高校生を中心に繰り広げられますが、純愛ではあるものの単なる恋愛ではなく、味わい深く心地の良いものです。
1つ1つの物語のシチュエーションも面白く、マンガのようなコメディータッチな部分もあり読みやすいため、年齢を問わず楽しめるでしょう。
恋愛小説をあまり読まないという人にもオススメです。
石田衣良「1ポンドの悲しみ」
10話の短編集で、お洒落な設定。時間がなかなか取れない人にとっても読みやすい恋愛小説です。30代の恋愛が中心で、同世代の人にはもちろんの事、さらに年齢を重ねた人にとってもオススメです。爽やかで、身近に感じられる日常的な部分もあり、情景も浮かびやすく共感できる部分も多いでしょう。切なさもありつつ、明るい気持ちのまま読み終えることができる恋愛小説です。
実際、作者が女性の恋愛話を参考にし出来上がった作品との事。世の中には、この恋愛小説のように様々な恋愛があるのでしょう。
七月隆文「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」
主人公は大学生の男性。電車で一目惚れをした女性に声をかけ、交際をスタートします。恋愛小説の中でも非日常的な物に入るこの作品は、SF要素も含まれ、通常の恋愛とはかけ離れている部分も多いでしょう。
しかし、2人の関係やデートの描写は初々しく羨ましささえ感じられ、甘く切ない。読み終えた後にもう一度読み返してしまうような作品と言えるでしょう。ぜひ二度読んでみてください。
普通の恋愛小説ではなく、設定に変化が欲しい、世界観にどっぷりつかりたいという人にオススメ。エピローグとプロローグも必読です。
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唯川恵「燃えつきるまで」
失恋から始まるストーリーです。恋愛小説ではあるものの、その他の人間関係にも当てはまるともいえる部分もあり、共感できる人も多いでしょう。
恋愛は2人が同じ気持ちになり始まるものですが、必ずしもお互いがいつも同じ感情を持っているものではありません。どんな恋愛関係においても、当てはまることでもあるでしょう。
別れを告げられた女性の苦悩が、読み手の気持ちと重なることもありえ、人の心の深い部分までリアルに表現されています。
その時はつらい経験でも、必要な事もあると考えさせられる作品です。今まさにつらい思いをしている人にとっても、幸せな恋愛をしていると感じている人にとってもオススメでしょう。もう一度、自分の恋愛を考え直すきっかけにもなるかも知れません。
五十嵐貴久「年下の男の子」
37歳の女性と23歳の男性の恋愛物語。現実的ではないと考える人もいらっしゃるとは思いますが、だからこそ読みたい作品でもあります。戸惑いつつも前進する主人公の心理が違和感なく伝わってきます。
年の差カップルも男性が年上ならばそれほど違和感がありませんが、女性が年上となると様々な弊害があるのは事実。しかしそれでも本気で好きになってくれる相手がいるとしたら…。
テンポの良いストーリーで読みやすく、特に同年代の恋愛小説を楽しみたい女性にオススメです。
いかがでしたか?
恋愛小説は非日常的な話が多いと感じることも多いですが、その中にもたくさんの日常がちりばめられているでしょう。大きなストーリーだけでなく、細かな部分までゆっくりと読み進めることでより何かを感じられることもあります。
また、恋愛への考え方は年々変化することが多いため、一度読んだものでも、時が経ち、再び読み始めると新たな発見や新しい感情が生まれる可能性もあるのが面白い所。
多くの恋愛話を実際に人から聴くことはなかなか難しいですが、恋愛小説ならいくらでも読むことができます。時間ができたらぜひ、恋愛小説を手に取り、経験したことのない恋愛を楽しんでみてはいかがでしょうか。
まとめ
恋愛小説でおすすめしたい!5つのストーリー
・中田永一「百瀬、こっちを向いて」
・石田衣良「1ポンドの悲しみ」
・七月隆文「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」
・唯川恵「燃えつきるまで」
・五十嵐貴久「年下の男の子」
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